気になる売れ筋商品を「○○株式会社」が製造しているから投資をしようと思ったら、同時に企業の情報も調べましょう。チャートや過去の値動きは銘柄を選ぶ際に参考になりますが、業績や株価水準のチェックも重要です。相対的に配当利回りが高い銘柄を「利回り株、利回り銘柄」などと呼んだりします。配当は会社の財務状態や経営方針によって増減し、配当を出さない銘柄もありますので、よく調べてから投資しましょう。
株価収益率は1株当たりの当期純利益(EPS)に対して、株価がどの程度まで買われているかをみる指標です。株価収益率は株価を利益の面から評価するのに使われる指標で、一般的に株価収益率が高いほど割高、低いほど割安と考えます。業種によって株価収益率の水準が異なりますので、通常は同業の銘柄間での比較に使います。利益成長の高い会社ほど、将来への期待感から株価収益率が高くなる傾向にあります。赤字になった場合には当期純利益がマイナスになるので、株価収益率は使えません。
株価純資産倍率は、企業の資産面から株価の状態を判断する指標で、株価の状況を判定する情報として株価収益率と共に重要視される指標のひとつです。Price Book-value Ratioの 頭字語をとった略称のPBRの表現は日本国内で広く用いられていますが、アメリカではP/Bと表記するのが一般的です。
自己資本利益率は株主の立場から見て、会社に投資した資金がどのように運用され、成果をあげているかを示すものです。自己資本利益率が一般の金利水準より低ければ、株主は採算的にその企業に出資する魅力がないと判断します。自己資本利益率の算出式に株価が含まれていないことからもわかるように、自己資本利益率は株価の割安・割高を判断する指標ではありません。