証券口座を開いただけでは株式投資はできないため、銘柄(株式)を購入するためのお金を口座に入金する必要があります。このコラムでは、ネット証券での証券口座にお金を入金した後に必要な株の購入方法をお伝えしていきたいと思います。
入金方法は証券会社によって異なりますが、大きく2つに分けると、口座内から入金指示を出す方法と、銀行からの振り込みがあります。証券口座内から入金指示を出す方法は会社によって名前は異なりますが「即時入金サービス」といい、証券会社が提供しています。口座内の入出金ページで入金元の銀行と金額を指定すればすぐに口座に入金ができます。そのため、欲しい銘柄があるが口座にお金がない場合であっても大丈夫です。また、入金時の手数料は無料の場合が多いです。入金元の銀行によって深夜は入金予約で受付、翌営業日の朝には手続は完了しています。このサービスを利用するためには証券口座から入金を依頼できる銀行で口座を開き、ネットバイキング契約をする必要があります。いつも利用する金融機関のATMや支店窓口、ネットバイキングなどから証券会社が指定する銀行口座に振り込むこともできますが、証券口座に反映されるまでに時間がかかる上、振込手数料が取られる可能性があります。
まず、購入したい銘柄(株式)を選びます。企業名や取引所で売買できる銘柄全てにつく4桁の番号の証券コードを入力し、購入したい銘柄を探します。次に、株を購入したい企業の名前や証券コードを入力して個別銘柄の画面に移り、株式の値段や関連するニュースなど多くの情報が得られます。画面にある「現物買」「買い」「買い注文」などのボタンを押すと注文画面に移動します。そして、注文画面で購入したい株式の数量を入力します。最も少なく購入できる単位(単元)は銘柄ごとに異なります。単元が異なると購入に必要な金額も変化します。次は購入したい株価を決めます。いくらでも良い場合は「成行注文」です。希望する株価があれば「指値注文」を選択し、入力します。「成行注文」は売りたい投資家が提示する株価の最安値で購入し、取引前だと、その日最初についた価格が購入する株価になります。成行注文は売買状況次第で買う値段が違います。想定より高い水準で買い、支払代金が不足するのを避けるため、注文できるのはその日決められた株価の幅の上限(ストップ高水準)で買えるだけのお金に余裕がある時だけです。株価の幅は株価水準によって異なり、注文画面などで確認できます。指値注文は、希望する株価に購入する株式の数量をかけた分以上のお金があれば注文できます。想定外の価格で買うリスクはないですが、必ず買えるとは限りません。もっと高い株価で買いたいと注文している投資家が優先されるためです。いまの取引価格とかけ離れた水準で注文すると、1株も買えず取引が終了する場合もあります。